「魔女の家」とはふみー氏が制作した最恐の2Dフリーゲームとして名高い、謎解きホラーアドベンチャーです。
2012年10月3日に無償でフリー版が公開され、その6年後の2018年10月31日にリメイク版「魔女の家MV」が有償としてSteamとDMMGamesで配信してます。
ふみー氏は音楽制作者で、初音ミクの音楽動画も制作・投稿を行っているクリエイターです。
「魔女の家」は伝説の名作との声も高かったので是非やってみたいと思っていまして、
Steam「魔女の家MV」をプレイした感想をお話しします。
タイトルのMVとは開発ツールのRPGツクールMVのことです。
フリー版もあります。
魔女の家(魔女の家MV)のあらすじ
こちらの女の子がプレイヤーの分身である「ヴィオラ」です。
プレイヤーの「ヴィオラ」が魔女が住んでいる館『魔女の家』に行き、そしてトラップをかいくぐりながら脱出をすることが目的の脱出ゲームです。
途中で姿を現す「黒猫」に話しかけるとセーブができます。
トラップは絶えずプレイヤーを襲ってくるので圧倒的にテンポが良く、ラストまで気が全く抜けない緊張感を味合わせてくれます。
プレイ時間は長くはなく2~3時間ほどでクリアできるといわれていて、筆者はトータル4時間ぐらいかな?途中でゲームオーバーで結構やられたので…。
魔女の家の登場人物・キャラクター
ヴィオラ
本作「魔女の家」の主人公である13歳の少女で本ゲームのプレイヤーキャラクター。
可愛らしい容姿をしていて物静かな、しかしどこか冷めた雰囲気のある表情。
金髪碧眼の三つ編みで服装は袖なしエプロンドレス。
父親と二人暮らし。魔女の家に閉じ込められ、脱出するために家の中を探索することになる。
エレン
お嬢様結びの紫の長い髪に、金色の瞳の赤いリボンが特徴的な女の子。
服装は長袖の白いシャツ、胸元にはリボンタイ。
ヴィオラの友達らしいが…。
黒猫
ヴィオラの進む先々に現れる人語を話す黒猫。
本作のセーブポイント。セーブする際、いろいろ軽口を叩く。
黒猫は固定のセーブポイントではなく、ある程度進んで元居た場所に引き返すと姿がない場合がある。
ヴィオラの父
主人公ヴィオラの父で職業は猟師らしい。娘思いの優しい父親。
「魔女の家」のゲームシステム
操作方法
基本操作はキーボード(もしくはゲームパッド)で上下左右に「ヴィオラ」を操作して、館内を探索します。
メニュー画面を開いてアイテムを使用する場合がある以外は謎解きメインなので複雑な操作を要求されることは少ないです。
ただしゲームを進めていくと後半あたりから追いかけっこ系イベントが多発するので、そこでアクションゲーム並みの操作感覚が必要になります。
ゲームオーバー
ゲーム中は体力ゲージと言ったシステムは存在せず(メニュー画面を開くと体力メーターと年齢が表示されますが気にしなくて良いです。)謎解きに失敗したり、トラップにかかると即ゲームオーバーとなります。
ゲームオーバーの種類はトラップによって様々で、公式ページにゲームオーバーのギャラリーをまとめた動画がふみー氏のYoutubeチャンネルで紹介されています。
謎解き
魔女の家の基本的な進め方は、謎解きを解いてトラップを回避することです。
館内は様々なトラップが仕掛けられていて、特定のアイテムを利用して解くものやヒントを集めて自分で解決するものなどもあります。
魔女の家「MV」と「フリー版」の違い
- 開発ツールをRPGツクールVXからRPGツクールMVに変更
- タイトルロゴに「MV」追加
- 全てのグラフィックを一新
- スタート時に難易度選択を実装(初期はEasy・Nomal)
- 最高難易度のExtraモードを追加(Easy・Nomalモードのどちらかをトゥルーエンドでクリア後)
- マウスでも操作可能に(フリー版はキーボードのみ)
- 全画面表示がウィンドウからフルスクリーンでプレイ可能
「魔女の家MV」どんな人にお勧めできる?
- 謎解きを楽しみたい方
- ホラーが好きな方
- お手軽に始めてストーリーを堪能したい方
- 可愛いドット絵が好きな方
「魔女の家MV」個人的に良かったところ
BGMが綺麗
館の中で流れるBGMがすごくきれいです。
オルゴールやピアノ曲も流れるのでプレイしながら音楽を聞き入ってしまいました。
ゲーム中で使用されている楽曲の一部は、ふみー氏がご自身で作ったそうです。
ゲーム内の演出
ゲーム内のトラップやゲームオーバー時はあやふやにするどころか一切ぼかすことなく、
リアルで「生々しい」演出が用意されています。
ホラー好きな方が退屈しないように作られていて良かったです。
ゲームオーバーの時の音や表現は「ほんとうに生々しい」のでヘッドホンをしてプレイすることを推奨します。
グラフィック
2Dならではの「可愛らしさ」と「ホラー」が絶妙に融合していて、すごくきれいなゲームです。
プレイヤーのヴィオラのグラフィックはもちろん、随所に出てくるキャラクターもドット絵の可愛らしさを余すところなく表現できていて良かったところです。
魔女の家MVをリメイクするにあたってふみー氏は元々の開発ツールをRPGツクールVXからRPGツクールMVに変更して、フリー版の5倍の開発期間を費やしてグラフィックやマップなどを作り直したとのこと。
秀逸なストーリーと設定
フリーホラーゲームというとゲームだけでストーリーが完結している、というものが多いですが
魔女の家は裏設定まで盛り込まれているところです。
1周目をクリアした後も2周目、3周目とプレイするとより中身が吟味できるので周回することをおすすめします。
私は3周ぐらいやって満足しました。
「魔女の家」は外伝もありまして、小説版「魔女の家 エレンの日記」が出版されています。
開発者であるふみー氏の書き下ろし小説で、ゲーム本編の前日譚にあたる物語です。
フリーホラーゲーム史上初の、ゲーム原作者による書き下ろしとして話題になりました。
裏設定はもちろん、ゲーム本編の魔女の家につながるルーツがわかります。
かなりネタバレがありますので、トゥルーエンドクリアか視聴後に読んだ方が良いです。(公式からもゲームクリア後に読むことを推奨されています)
小説の売上は10万部超えだそうです…!
電子書籍版も発売されていて、執筆当時お蔵入りしていたエピソード「黒猫のモノローグ」が特典として追加されているのと、ふみー氏描き下ろしの表紙1点挿絵35点のイラストが収録されている内容になっています。
内容のテキストは紙書籍版とほぼ同じですが、一部加筆と修正ありです。
(紙版の挿絵イラストは表紙イラスト担当のイラストレーター・おぐち氏、電子書籍版の挿絵イラストは著者であるふみー氏です。)
ふみー氏はイラストも上手で、小説も書けて、音楽も作れて、すごいシナリオのゲームも作れる…本当にすごい人だ。
小説版はコミカライズもされていて全2巻発売中です。
こちらも人気があり、1巻が3版も重版したそうです。
「魔女の家〜エレンの日記 1巻」重版の通知が届いてました!
— 影崎由那@5/5コミティア144た-07a (@kagesakiyuna) October 30, 2020
この時期にありがたいです!ありがとうございます。 pic.twitter.com/XUYp7JROYk
価格が安い
現在のSteamでの「魔女の家MV」の価格は1,520円です。DMMGamesでは1,548円になっています。※2023年3月現在
元々フリーゲームとして配信されていたので、価格は低めに抑えられています。
個人的に気になったところ
悪かったところは特にありませんでした。褒めるところしかありません。
その中でも個人的に気になった点をあげると…
謎解きによっては難しい所がある
ほとんどの謎解きはヒントがついています。
ですが、中にはヒントがあっても別の場所にいかないと謎が解けないものもあり、
その別の場所がどこか描写が少ないところがあったので、そこで悩ませるところがありました。
特にExtraモードになると【…をかごに】や【どくみを…】などのように、ヒントの内容が最後まで書かれていないので結構謎解きが難しくなっています。
行き詰った人は公式サイトで攻略のヒントやYoutubeのプレイ動画を見ることがおすすめです。
(ちなみに魔女の家公式サイトに、ふみー氏の魔女の家自作イラストと未使用の音楽が公開されていますが少しネタバレになるので注意です。)
追い掛け回されるところが多い
このゲーム追い掛け回されるトラップが割と多いです。
もちろんつかまったら即ゲームオーバー。
しかも想像以上に速いです。(汗)
1イベントにつき5回ぐらいゲームオーバーになりました。※ゲームコントローラーでプレイ
ここのところで結構時間食いましたね。
「魔女の家MV」個人的に怖かったところ
怖いところは初めから最後まで本当に怖いです。その中でも超怖かったところをピックアップ。
カエル
進めていくと途中で「カエル」と一緒に探索するようになります。
このカエル、途中でトラップを解除してくれたり大活躍してくれますが、途中で「お腹が空いている巨大ヘビがいる部屋」にヴィオラがドアを開けて入るとトラップにかかり美味しく頂かれゲームオーバーになります。
先に進むには、このカエルをドアの隙間に押し込んで巨大ヘビにカエルを食べさせるしかありません。
この瞬間が後味が悪く、また平然と行うヴィオラに戦慄しました。
また、巨大ヘビのいる部屋を通過すると一瞬食べられたはずのカエルが出現します。
それがさらに怖かった…。
捕まったら即ゲームオーバーの鬼ごっこ
障害物が多い部屋で頻繁に追い掛けられて捕まったら即ゲームオーバーのイベントが結構あります。
ここの部屋での鬼ごっこイベントがやたら多かった印象です。しかも途中で床が抜けたり障害物があって逃げるのを邪魔したり…。
暗いところで鬼ごっこ(しかも速い)は恐怖で、回避しないとだいたい2秒で追いつかれました。
狭くて暗い通路
ホラーゲームで真っ暗で細い道は超怖すぎ…。こういうところでも追いかけっこがあります。
「魔女の家MV」のみのおまけ・ExtraモードとEasyモード
MV版のみ初めてプレイする時は難易度選択で変更することができて、Nomal・Easyモードのどちらかが選べます。
NomalかEasyのどちらかでトゥルーエンドを見ると、Extraモードという最高難易度でプレイすることが可能になります。
変更点は
- 謎解きの際にある張り紙などのヒント・謎解きの内容が変更
- 即ゲームオーバー箇所が増加
- 読める日記などの内容が一部変更
Extraモードではゲーム内で読める「魔女の日記」の内容が変化したり謎解きも家の主である「魔女」の秘密に迫る内容だったりと、魔女の家のストーリーがより深くわかるように設計されています。
Easyモードは
- ゲームオーバー時、直前からリスタート
ゲームオーバーになったらセーブポイントからやり直し…ということがない「ストレスなしでプレイしたい人」のモードです。
ただし、Easyモードの謎解きはNomalモード準拠で、追跡イベントの難易度は下がっているとのことです。
アクションが苦手な方やサクッと進みたい方はEasyモードでのプレイをおススメします。
「魔女の家MV」は家庭用ゲーム機版も配信
魔女の家はその後、PCだけでなく家庭用ゲーム機に移植されました。
家庭用ゲーム機版
2022年10月13日に「魔女の家MV」がなんと家庭用ゲーム機版として
- Paystation4・5
- 任天堂switch
- Xbox one
向けに発売されました。(ダウンロード販売のみです)
家庭用ゲーム機版の内容は、MVが家庭用ゲーム機で遊べるようになった感じですね。
内容はMV版準拠です。
こちらのソフトは公式サイトにも記載されていますが
16歳以上推奨となっております。ご注意ください。
iPhone・Android対応スマートフォンゲーム「魔女の家」
2020年6月16日には、スマートフォンアプリ版が配信されました。
魔女の家
GOODROID,Inc.無料posted withアプリーチ
スマートフォンアプリ版はIOS、Androidでダウンロード可能です。
難易度選択はありませんが、そのかわりクリア後に「倍速モード」が解放されてプレイヤー、ギミックがすべて倍速で動きます。
ストーリーはもちろん変更なしですが広告を視聴すれば、謎解きの手掛かりとなるヒント機能・ゲームオーバーの直前からリスタートできるようになっています。
難易度的にはヒント機能もついているから筆者はシナリオはNomal、システム難易度はEasyに感じました。
スマートフォンアプリ版のみのおまけ
スマートフォンアプリ版のみのおまけもあります。
おまけとは、ゲームオーバーになるとゲームオーバー時のグラフィックを集めることができるコレクションコンテンツです。
特にこの「おまけ」は必見です。魔女の家の耳よりな情報を見ることができます。
魔女の家が好きな方はアプリ版もプレイするともっと面白くなるかも。
スマートフォンゲーム「魔女の家」の良かったところ
グラフィックが新たに作り直されている
一番最初に出たフリー版魔女の家はドット絵だったのが、MV版になって細かいピクセルなって綺麗になったのですが、アプリ版になってさらにグラフィックがきめ細かになって現在のアニメ並みに向上していたところですね。
キャラクターイラストや、魔女の家内部も美しく、そして不気味さを損なわれていなかったのですごいと思いました。
ヴィオラちゃんめっちゃ可愛いんですよ。かわいいですよね!(大事なことですウム。)
無料でプレイできる(一部課金要素あり)
魔女の家MVは1,520円と買い切りでお金を支払う必要がありますが、アプリ版魔女の家はソーシャルゲームなので無料でプレイできます。(広告を非表示にしたいときに490円の課金が必要になります。)
課金は必須ではないので、基本無料でプレイできるのは大きな利点です。
ヒント機能実装
アプリ版魔女の家はゲームオーバー時にヒントが見れる機能が実装されています。
ゲームオーバー直前でリスタートもできるので、スタート画面からやり直しという手間がありません。
スマートフォンゲーム「魔女の家」の気になったところ
操作がフリックとタッチ
スマートフォンゲームのフィールド移動があるゲームで共通する問題点というか、
フリックとタッチ、特にフリックがかなり難がありました。
レスポンスも鈍いようなので、思った通りに進まなくて誤爆するということが多々ありました。
追いかけっこで捕まったら即ゲームオーバーで思うように逃げられず…
というところで何度もリトライしてストレスが溜まるということが多かったです。
何度か繰り返していくと慣れましたが…
魔女の家はiPadでもダウンロード可能で、筆者は「iPadにBluetoothでキーボードを接続したら
キーボードの十字キーで操作できないか?」と思って
やってみたら全く反応なし。
完全にフリック対応のようです…。
広告でゲーム全体の雰囲気が気になる…
基本無料アプリなので画面上下にアプリの告知などの広告が表示されます。
メルヘンで不気味な魔女の家のフィールドに広告が出ると、世界観が妙だなー…。
一応490円課金すれば広告は非表示にできるので、気になる方はお金払いましょ。
難易度選択モードがないのとヒント機能でやりごたえが薄め
スマートフォン版魔女の家は、MV版にあったExtraモード、Easyモードといった難易度選択がありません。
ExtraモードがないのでMV版にあった各部屋の魔女の日記や本の内容に変化はなく、やりごたえが不足しているように感じました。
難易度もNormalモードにヒント機能を搭載しているので…。
どうしてもそこのところを求めるためにはMV版を購入する…ということなのかもしれません。
魔女の家のラスト※ネタバレあり
プレイしていくとこのゲームの矛盾「幼そうで可愛らしい少女が、不気味な洋館の中で数々のトラップに何も臆することなく進むことができるのか?」という違和感に気づくと思います。
「ヴィオラ」は「終始無言」です。大体のゲームのプレイヤーは感情移入しやすいように「セリフはなし」にする…という手法はずいぶん昔からとられている一般的なやり方です。
攻略するのに道中手に入るアイテムも「瞳」や「頭蓋骨」といった悍ましいものもあります。しかし同じ年ごろの少女が見たら恐怖に震えるようなアイテムを「ヴィオラ」は顔色を変えず淡々と使うのです。
序盤でも、アイテム「テディベア」の「胴体」と「手足」ですが、
「血で滲む」とてもぬいぐるみとは思えない説明が。
この無残なテディベアをヴィオラは意に介さないのです。
おそらく初見プレイヤーは上記の理由により先入観で最初は気づかないでしょう。
しかしエンディングを見ると、想像を斜め上を行く仰天の理由があります。筆者は驚愕しました。
魔女の家のエンディング分岐
魔女の家のエンディングは全部で4つあります。
最後にたどり着く場所「魔女の部屋」にある「魔女の日記」を読むとイベントが発生します。
「下半身のない少女」=「魔女」が出現し、ヴィオラを追いかけてきますので捕まらないように逃げましょう。
捕まったら即ゲームオーバーなうえに「魔女」は移動速度が速いため難易度は高いですが、
イベント直前でセーブができるのですぐやり直しが可能です。
逃げ回っている時に、寄り道をして「1階の出入り口付近にあるテディベアがあった部屋」から「エレンズナイフ」というアイテムを入手しているか否かで通常・トゥルーエンドが分岐します。
通常エンド
エレンズナイフ未所持で脱出。
家から出たヴィオラはスタート地点まで戻り、なくしていた手紙の前半部分を拾う。
手紙には「怒って悪かった。友達の家が魔女の家に近いっていうから心配だったんだよ」的なことが書いてあります。で、最初から持っていた手紙を読むと「暗くならないうちに帰ってきなさい」ということが書いてあるんです。
そこにある矢印の看板に「エレンの家」と書いてあるので、「魔女」の名前は「エレン」と分かります。
その先にはヴィオラを探しに来ていた父親がいて、一緒に帰ろうとすると
ヴィオラを追いかけてきた「エレン」を父親が猟銃で撃退…。そしてヴィオラと父親は森を脱出してエンド。
ただこの通常エンド、スタッフロールの後に「END?」という不可解なENDになります。
トゥルーエンド
家を脱出する時に「エレンズナイフ」を所持していればトゥルーエンドになります。
先へ進むと「エレン」が追ってきます。
近づいたエレンをヴィオラがおそらくナイフで反撃…そしてヴィオラが真実を語ります。
ヴィオラがエレンのことを「ヴィオラ」と呼びます。
つまり、「プレイヤーが今まで操作していたヴィオラ」は「魔女エレン」であり、
「魔女エレン」が「本物のヴィオラ」だったということです。
「幼そうで可愛らしい少女が、不気味な洋館の中で数々のトラップに何も臆することなく進むことができるのか?」という違和感の正体は、ヴィオラが魔女であり魔女の家は自分の家だからこそ
臆することなく入ることができた、ということです。
あの悍ましいアイテムも、「魔女」なら怖くもなんともなかったわけですね。
そうなると、ステータス画面の顔グラフィックの表情も納得です。
つまりエレンの魔法でエレンとヴィオラはお互いの体を入れ替えたということです。
ヴィオラは、ある日森の中で魔女の家に住んでいたエレンと出会います。
「友達」になったヴィオラはエレンから「一日だけ体を交換してほしい」と懇願され、受け入れましたがエレンの病気でボロボロな体を押し付けられてしまいました。
体を返して、と訴えます。しかしヴィオラ(エレン)は「やだよ」と拒絶します。
そしてヴィオラ(エレン)はこれから自分は「ヴィオラ」として生きていくことを宣言します。
そこで父親が現れ、エレン(ヴィオラ)は「お父さん助けて」と言い、父親に近づきます。
しかし父親は目の前のエレンがヴィオラだと気づきません。
「寄るな!化け物!」
そしてエレン(ヴィオラ)は銃弾を撃ち込まれました。
そしてヴィオラ(エレン)はくすくす笑いながら父親と森から去って、スタッフロールは流れず「END」
「END」後、エレン(ヴィオラ)の亡骸に黒猫が寄ってきてエレン(ヴィオラ)が消滅。黒猫も姿を消しました。これは、黒猫がエレン(ヴィオラ)の魂を食べたということのようです。
トゥルーエンドの「TRUE」の意味は「真実」という意味であり、
「真実がわかるエンド」ということになるので本筋はノーマルエンドと同じなのです。
無事魔女の家を脱出してハッピーエンド…ではなく実はこの上なく凄惨なバッドエンドというどんでん返しな結末は筆者はもちろん、多くのプレイヤーが衝撃を受けました。
Extraモードの場合、END前に台詞が追加されます。
特殊エンド
特殊エンドはエンディングまで黒猫に話しかけず、セーブをしないで進むことが条件というかなりの鬼畜難易度なエンディングです。
セーブなしで魔女の部屋の入口まで進むと、入り口に黒猫が立っています。
黒猫に話しかけると「黒猫」はエレンのことを語り始めます。そして「悪魔」と表示が変化します。
つまり、セーブポイントだった「黒猫」は「悪魔」だったのです。
一通り語り終えた後、「悪魔」はヴィオラのことを「魔女エレン」と呼び黒いモヤみたいなものが飛び出て「黒猫」を調べると黒猫の死骸になっていると表示されます。
黒猫の死骸に入っていたのが「悪魔」であり、黒いモヤみたいなのが「悪魔」の実体で合って黒猫の死骸などに取り憑いて活動する、ということのようです。小説版にありましたが悪魔は黒猫の死骸をいくつかストックしているようです。
探索してると猫の死骸が詰まっている袋も確認できます。
その後のエンディングの分岐は変わりません。
おまけエンド
こちらのエンディングは、魔女の家に入らず「1時間」待っていると迎えることができます。
1時間立つと、自動的に巨大薔薇の場所に移動し薔薇が自然に消えてそのまま脱出するというあっさりしたエンディングです。
なら「家に入らなくても、良かったのでは?」と思いますが、ヴィオラ(エレン)はエレン(ヴィオラ)を絶望させるため、絶望したエレン(ヴィオラ)の顔を見るために家に入ったと言われています。
そこは小説版で触れられています。
本物のヴィオラの生存ルートと救済はあるのか?
ヴィオラがあまりにも可哀そうすぎて「救済エンド」があるのか?という疑問も出てくるかと思いますが、エレン(ヴィオラ)の生存と救済は存在しません。
というのも、ヴィオラ(エレン)がはっきり「やだよ」と体を元に戻すことを拒否していることと、体を交換する魔法は「双方の同意」がないと行使できないそうです。
ヴィオラ(エレン)が拒絶している以上、魔法は再度使うことは不可能でしょう。
しかもトゥルーエンドのエレン(ヴィオラ)は時間的に1時間近くか、それ以上は経っているはずなのでもう助からないことは明白です。
おまけエンドでも触れましたが、エレン(ヴィオラ)は1時間が限度です。
つまり、本物のヴィオラは助からず生存ルートは存在しないということです。
不快な思いをしてしまったら申し訳ありません。
公式サイトで二次創作についても利用規約がありますのでご注意ください。
第2 二次的創作
RPGツクールVX製フリーゲーム『魔女の家』の利用規約
魔女の家についての二次的創作は、以下の禁止事項に違反しない限り自由です。
1 魔女の家の同一性が保持されない創作
(1) 他の作品のキャラと混在させる、現代的な舞台にするなど、世界観を失う創作
(2) 魔女の家の別エンディングを創作するなど、本編を改変する創作
2 著作権の許可なく、魔女の家を翻訳すること
3 著作者の許可なく、魔女の家を素材にしたゲームを創作すること
4 中傷目的、公序良俗違反、その他著作者の意向に反する創作
5 著作者の許可なく、営利目的の創作をすること
6 著作者に対して、魔女の家の二次的著作物の著作権または著作者人格権を主張すること
※魔女の家MV公式サイトも同じ利用規約です。
魔女の家の小ネタ・隠し要素
巨大ヘビの部屋
巨大ヘビの部屋はお腹を空かせた大きなヘビにカエルを食べさせて、巣に帰らせて通過する部屋です。
この部屋から出ると一瞬食われたはずのカエルが出現して引き返してもう一度ヘビの部屋に入ると…
非常にグロテスクな部屋に変化します。
張り紙を見ないで進むと…
魔女の家3階に「よそみをしてはいけない廊下」のトラップがありますが、こちら張り紙を読んだらよそ見をするとゲームオーバーですが、張り紙を見ないで通過するとよそ見をしてもゲームオーバーになりません。
そうなると、途中の黒猫のセーブや本棚や机のメモを見ることもできます。
ここの本棚の本と机のメモにはかなり重要な事が書かれています。
ピアノとオルゴールの曲
ゲーム中にピアノとオルゴールが奏でる曲は、ふみー氏が制作したオリジナルの楽曲です。
顔の変化
魔女の家5階で「腕時計」を拾うとすぐゲームオーバーになりますが、その直前メニュー画面を開くとヴィオラの顔が変化します。
脱出後
最後の追いかけっこで魔女の家から脱出して、ゲーム開始地点まで行ってもう一度家まで引き返すと家のグラフィックが変化します。
またゲーム開始地点の看板や家の周り、色々なところの説明が若干変化します。
「魔女の家MV」プレイしてみての感想
もともとは人気声優さんの実況動画を見たのがきっかけで色々と調べて、こちらの魔女の家MVに行きつきました。
魔女の家は現在も人気が衰えることがなく、フリー版・MV版・アプリゲーム版がYouTubeやニコニコ動画などで実況動画が配信されています。
本当に名作です。プレイして損は一切ないと断言できるぐらいです。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
いい意味で裏切ってくれるゲームですのでホラー好きな方は是非プレイしましょう。
不思議な魔女の家の世界に惹き込まれます。
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